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グラボ 玄人志向 GF-GTX460-E768HD/GRNのオーバークロックに挑戦

★注意!!★
このブログの内容はオーバークロック条件においての環境について取り上げています。
オーバークロックの結果については個体差が大きく影響します。
また一度でもオーバークロック動作させたPCパーツについてはメーカー保証の対象外となります。
あまりにも無茶な設定で動作させるとパーツを破損する恐れもありますのでその点について十分理解した上で、自己責任において行って下さい。

はじめに

2010年10月10日に気になっていたファイナルファンタジーXIVを購入した。初回限定版で6980円、無料プレイ期間1ヶ月のものだ。購入したきっかけは公式ベンチマークがあり得ないくらい高スペックを必要とする為、自分のパソコンで動かしてみたくなったから為なのです。

先月に、6コアのAMD Phenom II X6 1055T 95Wをメインとした新しいPCを組み、正直6コアを使う作業があまりなかったので、どれだけ動くのか楽しみになったというわけ、このときはグラフィックボードに省電力、高効率、を兼ね備えた究極のグラボHD5750GoGreenセット、なんとこのグラボ補助電源不要でファンレス、しかも2010年度発売のPCゲームは全てプレイ可能という欠点が見当たらないグラボなのです。それでも欠点を上げるとするとスペックがやや低めといったところか。補助電源が不要ということなので、玄人志向 電源 400W KRPW-L400Wのような安い電源でもOKという財布にやさいい省エネ高スペックなパソコンが出来上がります。次にCPUファンサイズ 刀3クーラー SCKTN-3000を使用。これはコンパクトで設置場所をとらずにしっかり冷やすことができるのでオススメ、純正ファンより静かになり、安定します。

余談になりますが前述のCPUAMD Phenom II X6 1055T 95Wも可変クロック技術Cool'n'Quiet機能があり電力を節約できます。ちなみにFF14をプレイ時の消費電力はトータルで200~220W程度です。(その他の周辺機器として、HDDを5台、DVDドライブx1、BDドライブx1、サウンドカードESI PCI-E オーディオインターフェイス MAYA44e、さらにUSBバスパワーでダイナコネクティブ USB地上デジタルチューナー DY-UD200が接続されています。使用Wはこれらの合計というわけです。)

PC の自作で大事なのは何よりもケースだと思います。安いケースを買うと後で後悔することはうけあい…なぜなら、前に組み立てたPCが安物の3000円弱のケースだったのです。例えるなら薄い鉄板のちゃちい箱でした。電源を付けると金属がきしむスキーム音が細かく鳴り、PC自体の振動音もひどく、しまいには取り付け時にネジ穴がなめるといったどうしようもない安物っぷりに後悔したものです。てなわけで今回組むときはウンと高いものを…DAW用途にも使用するのでここDTM専用PCからヒントを得て持ち運びが出来るハンドル付きのものを…となるとAntec Scoutに決まりです。ゲーミングPCなのでファンが3つ付いていたりファンの音は当然しますが、何よりも高級感が素晴らしい。堅牢な作りとしっかりとしたネジ穴があります。がたつきやきしみなどは全くありません。ハンドルがあるので持ち運びも安心。このケースはオススメです。(DTMの用途で使うには静音に徹底的こだわったケースANTEC  SOLO BLACKもオススメ、私はハンドルが欲しかったので却下しました。)

HD5750でFF14をプレイする

前置きが長くなりましたが、FF14をプレイし始めました。するとなんだか最高設定ではモッサリしています。それもそのはずです。これをぬるぬる動かすことの出来るPCは最低でも10万オーバーのハイスペックPCが必要なのです。やむなく設定を下げてプレイすることになります。すると画面が真っ暗になってPCがフリーズしてしまいました。設定を下げていてもGPUグラボ)とCPUには高い負荷がかかるのでシステムが耐えきれずにダウンしてしまったというわけです。細かい原因を調べることは出来ませんが、グラフィックボードが地球に優しいHD5750GoGreenなので、一因として足を引っ張ってるのはコイツというだとです。設定をもっと下げれば省エネを兼ね備えたプレイも可能でしたが、せっかくCPUは高性能なのにソレを最大限に使わないのは許せません。GPUをもっと処理速度が良いものに換装すれば、もっと滑らかに動くのは確実です。じゃあ買いに行くかと近所のPCSHOPグッドウィルに足を運びFF14推奨グラフィックボード「nVIDA Geforce GTX460」を購入してきました。

GTX460(768MB)がショボイ性能だった

早速PCに取り付けてみます。まずはFF14公式ベンチマークの数値を計ります。2400付近です。HD5750GoGreenは2100弱といったスコアでした。そしてFF14をプレイしているとフリーズします。「アレ…なんだかコレ…しょぼくね?」不吉な予感がしました。

買ったばかりのGTX460(768MB)はヤフオクに売ることに決定

性能の差は多少あるものの、ファンレスで高効率なHD5750GoGreenを前にしてはさすがにダメっぽさは隠し切れません。さらに2ちゃんねるでは GTX460(768MB)は失敗作としてスレッドを賑わせていたのです。私は元のグラボへと戻しました。週末にでもヤフオクに出品してキズを癒すことにしたのです。ちなみに購入したのは玄人志向 GF-GTX460-E768HD/GRN というモデル、省電力化とコストダウンに成功してるという品です。

GTX460はオーバークロックで大幅な性能アップが見込める?

売る前に調べていたところオーバークロックを施すことによって、性能は上昇するとのこと、消費電力も同時に上がってしまうのだが、やってみたくなり方法を調べる。

OCツールMSIアフターバーナー ついでにCPUもAMD OverDriveでOC

オーバークロックし、性能をアップさせるためにGPUは再びGTX460へ交換する。しかしOCは非常にディープな世界で、さっぱりわけがわからず、適当に数値を入れたらフリーズの連続でした。どうしようもないのでCPUのOCはソフトに付属している簡易設定を使いレベル10:ハイパフォーマンスに設定(ちなみにCool'n'Quiet機能は有効)し、GPUの数値のみを調べていくことにする。

GF-GTX460-E768HD/GRN OC結果

設定数値は以下のとおり

  • Core Voltage 1000mV
  • Core Clock 830MHz
  • Shader Clock 1660MHz
  • Memory Clock 1945MHz
  • FAN AUTO
  • Driver Version 259.22

CPU OC前

デフォルト OC後OC OverDrive設定画面AMD OverDrive設定画面

LOST PLANET 2 ベンチマーク結果 1920x1080 DrectX11 テストモードB アンチエリアス:オフ
  • 初期設定

30.1fps B Rank

  • OC

          36.6fps B Rank

FF14ベンチマーク結果(HIGH)
  • 初期設定

    消費電力

    GPU最高温度

    SCORE

    290W

    69℃

    2406

  • OC

    消費電力

    GPU最高温度

    SCORE

    300W

    71℃

    2791

  • OC & CPUオーバークロック

    消費電力

    GPU最高温度

    SCORE

    310W

    71℃

    2826

追記

日をまたいで新たに計測しました。設定は以下の通り

  • Core Voltage 1000mV
  • Core Clock 835MHz
  • Shader Clock 1670MHz
  • Memory Clock 1980MHz
  • FAN AUTO
  • Driver Version 259.22
FF14ベンチマーク結果(HIGH)

消費電力

GPU最高温度

SCORE

300W

71℃

2863

続いてはCore Clock +5MHz Memory Clockを2000MHzとします

  • Core Voltage 1000mV
  • Core Clock 840MHz
  • Shader Clock 1680MHz
  • Memory Clock 2000MHz
  • FAN AUTO
  • Driver Version 259.22
FF14ベンチマーク結果(HIGH)

消費電力

GPU最高温度

SCORE

300W

71℃

2746

ベンチの最中に一瞬ブラックアウトしたりと不安定な印象でした。その影響の分スコアが落ちています。

大幅に設定をアップさせてみます。
  • Core Voltage 1012mV
  • Core Clock 850MHz
  • Shader Clock 1700MHz
  • Memory Clock 2000MHz
  • FAN AUTO
  • Driver Version 259.22
    FF14ベンチマーク結果(HIGH)

    消費電力

    GPU最高温度

    SCORE

    315W

    72℃

    2854

    少し不安定で途中でブラックアウトして処理が途切れる場面がありました。しかしそれでも高いスコアになっています。

    余談ですがこのグラボは補助電源6ピンx1仕様で、電圧を盛るのはやばいのかなと心配しながらベンチを計測していました。一般的なGTX460は補助電源が6PINx2個になっています。

    常用レベル

    以上の結果Core Clock 840オーバーだとベンチ中に不安定にるため安定性は低いといえます。よって高いスコアかつ安定していたのは以下の設定です。

    • Core Voltage 1000mV
    • Core Clock 835MHz
    • Shader Clock 1670MHz
    • Memory Clock 1980MHz
    • FAN AUTO
    • Driver Version 259.22
    • スコア 2863
    おまけ 上記の設定&CPUオーバークロックでのFF14ベンチマーク結果(HIGH)

    消費電力

    GPU最高温度

    SCORE

    305W

    71℃

    2890

    同じ設定でのLOST PLANET 2 ベンチマーク結果 1920x1080 DrectX11 テストモードB アンチエリアス:オフ

    29.7Fps C RANK ←かなり下がってます。原因は不明(こっちはどうでもいいですw)

    おわりに

    GTX460のOCでは、定格電源でも850MHz1700MHz Memory Clock2000MHzは耐えうる。と多くの記事で見かけましたが、どうも電圧を盛らないと安定はしないようです。このモデルがGRNという省エネモデルだからかもしれません。これから12Hテストをするので、ベンチを完走した結果として参考にして下さい。安定性は未検証です。

    それよりもちょっと!さっき調べたらAmazonFF14¥6,020(送料無料でした…安くなりましたねえ、悔しいです。

    参考にさせていただいたサイト・レビュー・BBS等